2018年9月18日火曜日

知っとく豊橋ゼミ まるごと石巻③「石巻を知る 石巻の文化財を知ろう」

7月14日(金)
知っとく豊橋ゼミ まるごと石巻③「石巻を知る」の
第3回が開催されました。
第3回目は「石巻の文化財を巡る」と題し、
バスで石巻の文化財を巡りました。

あいにくの雨模様でしたか、
みなさん今回のバスでの文化財巡りを
楽しみにしてくださっていました。
みなさんバスに乗り込み、出発です。






最初の目的地は、「嵩山の蛇穴」です。
嵩山の蛇穴遺跡は、浅間山の山腹140mの位置にあり、
石灰岩地帯で長年の浸食によりできたもので国の史跡です。
縄文土器や石器類が発掘され、それは1万年前のもので
県内でも豊田市に次いで古い物です。

バスの停車場所から少し歩きます




蛇穴へは、なかなか急な
石の階段を登っていきます。
今日は残念ながら、雨で大変滑りやすくなって
いるため、ご案内だけとなりました。
蛇穴は入口の幅3.5m、高さ1.3m、奥行70mの規模です。
縄文時代の人々がここで生活していたのですね。









追馬池 雨の景色もよかったです


次の目的地は、「萬福寺(木造阿弥陀如来坐像)」です。
萬福寺は、正宗寺を開いた日顔禅師の3代法孫大規範和尚によって
1349年に開山しました。






文化財は阿弥陀堂に安置されている、
寄せ木造りの阿弥陀如来坐像。
像の高さ115㎝、膝張り84㎝、肩幅45㎝で、
藤原期の作とされ、
背面には1276年に修復したと記載されています。








言い伝えによると、
遠い昔は石巻山にいらしたのですが、
お堂が火災にあった際、枕元に現れた阿弥陀如来様が、
「萬福寺にいきたい」と仰ったそうで、
本寺に移されたとのこと。
よく見ると螺髪(らほつ)の右側にこげた跡があるそうです。

天井は鮮やかな絵がたくさんです





この地区は「月ヶ谷」とかいて「わちがや」と読みます
月の名所だったので、この地名となったとか・・・






萬福寺の鬼瓦はちょっとかわってます
逆立ちしてますね


次の目的地は「長楽のひのき」です。
樹齢300年以上の市天然記念物です。






 現在は落雷のため樹幹下部は空洞になっています。
こんな状態でもと生きています。
みなさんしばし見とれてしまいました。
けなげな姿に、感動です。









次の目的地の途中、車窓からですが「髙井城跡」を見学しました。
小倉橋交差点付近です。


次は「賀茂神社」です。
こちらでは「神山古墳」(市指定)、
「賀茂神社本殿」(県指定)の文化財を見学します。


しょうぶ園奧の駐車場で降車しました


賀茂神社境内にある神山古墳は、
ほぼ完全な形で残る円墳で、
6世紀頃に造られたものと考えられています。
この辺りに住んでいた地方豪族のものです。




今日は雨で滑りやすいため、
入口のみのご案内です。



賀茂神社の本殿は、屋根が檜皮葺の一間社流造です。
境内にもたくさんのヒノキが植わっています。






きれいに整備された参道を歩き、
賀茂神社本殿へと向かいます。






賀茂神社の宮司さんより、ご説明して頂きました。
賀茂神社の由来や、
徳川家康が合戦に敗れた後、この神社で
身を隠した難を逃れた、という逸話など、
大変豊富な知識をお持ちの宮司さん。
みなさんとても興味深く聞き入っていました。






神事に使われたおめんも文化財指定です



 本殿は高床式で、背面の中央に間柱が1本ありますが、
これは一間社流造りにはめずらしいそうです。
また、本殿カエル股の彫刻は菊の大輪を、
左右両端に菊のつぼみをあしらい、
桃山風の美しい建物です。


本殿全体がよく見える場所から見学しました。





こちらは桧皮ぶきを身近で見学できるよう
ミニチュアがあります


本日の行程を終え、
市民館まで戻ってきました。
皆さまお疲れ様でした。





今回は石巻の文化財をたくさん巡りました。
石巻に住んでいらっしゃる方も、
そうでない方も、
ゆっくり石巻を巡って頂き、
改めて石巻の魅力を感じて頂けたら幸いです。

ご参加された皆さま、
大変お疲れ様でした。
ありがとうございました。


次回は
10月12日(金)午後1:30から
「正宗寺と芦雪」~奇想の画家芦雪の魅力~
です。
ぜひご参加ください。