防災講座を開催してきました。
9月30日(土)に最終回の第三回目を開催しました。
第1回は地震、
第2回は水害、土砂災害の知識を学びました。
第3回は、「避難所の作り方、運営方法を学ぶ」とし、
避難者の受入や配置、避難所で起こる様々な出来事を
ゲーム感覚で学びます。
講師は防災危機管理課の方々です。
避難所運営ゲーム「HUG」を使い、
避難所を開設し、運営していくゲームです。
真冬の午後、大地震の発生です。
小学校で避難所を開設しなくてはなりません。
カードに次々と起こる事案が書いてあり、
それを一つずつ処理をしていきます。
例えば・・・
「明後日ポータブルトイレが30個、届きます」
「避難者北地区、 自宅全壊、家族4人と犬2匹、父38歳、母36歳、姉8歳、弟6歳」
「避難者南地区、 自宅半壊、夫婦 夫85歳、妻84歳、夫は認知症」
「避難者 バス旅行中被災、東名高速道路から歩いて避難所へきた」
などなど、次々と避難者がきたり、指令があります。
それをどのように対応し処理していくか、
みなさん頭をひねりながら、抱えながら・・・
ゲームが進みます。
さらに条件は過酷になり、
電気、水道は不通。
下水道は不明です。
時は刻々と過ぎ、暗くなり始めました。
電気はつきません。
トイレ水も流れません。
下水管も不明と言うことで、
例えばプールの水でバケツの水で流しても、
もしかしたらそのうちあふれてしまうかも・・・
みなさん頭を抱えてしまいました(T_T)
さらに次々と避難者がやってきます。
「避難者南地区 自宅半壊、家族4人とウサギ2羽。
父、母、子供2人、うち1人がぜんそくの発作で治療が必要」
「近所の○○工場、避難所として工場を開放しているが、
50人分の食料と毛布を要望」
次々と起こる出来事を処理していかなければなりません。
それでも、ゲームを進め、
みなさんもお互い積極的に意見を出し合うようになり、
次第に事案の処理が早くなってきました。
防止危機管理課の方にアドバイスをもらいながら、
様々な世代の方の意見やアイデアも出てきます。
「避難者南地区、 幼児2人。両親は不明。近所の人がつれてきた。」
というカードには、
近所の顔見知りの方のそばに配置して、みんなでみてもらったらどう?
など、意見を出し合い進めていました。
また体調を崩している人や、感染のおそれのある人などは、
体育館ではなく、教室を利用するように考えました。
ゲーム終盤の頃には、
校庭の敷地内の様々なところに気付き、
工夫して対応する意見も多かったです。
災害への備え、災害への対応は、
実際に起きてみないと分からないですが、
今回の講座で少しでも災害について考える機会を持ったことは、
もしものときに、ずいぶんと役に立つのではないでしょうか。
皆さん、とても真剣に取り組んで頂きました。
ご参加された皆さま、大変お疲れ様でした。
今回の講座を期に、災害に対する備え、対応を
地域みんなで考えていけるといいなと思います。