知っとく豊橋ゼミ まるごと石巻③「石巻を知る」の
第3回が開催されました。
第3回目は「石巻の文化財を巡る」と題し、
バスで石巻の文化財を巡りました。
あいにくの雨模様でしたか、
みなさん今回のバスでの文化財巡りを
楽しみにしてくださっていました。
みなさんバスに乗り込み、出発です。
最初の目的地は、「嵩山の蛇穴」です。
嵩山の蛇穴遺跡は、浅間山の山腹140mの位置にあり、
石灰岩地帯で長年の浸食によりできたもので国の史跡です。
縄文土器や石器類が発掘され、それは1万年前のもので
県内でも豊田市に次いで古い物です。
バスの停車場所から少し歩きます |
蛇穴へは、なかなか急な
石の階段を登っていきます。
今日は残念ながら、雨で大変滑りやすくなって
いるため、ご案内だけとなりました。
蛇穴は入口の幅3.5m、高さ1.3m、奥行70mの規模です。
縄文時代の人々がここで生活していたのですね。
追馬池 雨の景色もよかったです |
次の目的地は、「萬福寺(木造阿弥陀如来坐像)」です。
萬福寺は、正宗寺を開いた日顔禅師の3代法孫大規範和尚によって
1349年に開山しました。
文化財は阿弥陀堂に安置されている、
寄せ木造りの阿弥陀如来坐像。
像の高さ115㎝、膝張り84㎝、肩幅45㎝で、
藤原期の作とされ、
背面には1276年に修復したと記載されています。
言い伝えによると、
遠い昔は石巻山にいらしたのですが、
お堂が火災にあった際、枕元に現れた阿弥陀如来様が、
「萬福寺にいきたい」と仰ったそうで、
本寺に移されたとのこと。
よく見ると螺髪(らほつ)の右側にこげた跡があるそうです。
天井は鮮やかな絵がたくさんです |
この地区は「月ヶ谷」とかいて「わちがや」と読みます 月の名所だったので、この地名となったとか・・・ |
萬福寺の鬼瓦はちょっとかわってます 逆立ちしてますね |
次の目的地は「長楽のひのき」です。
樹齢300年以上の市天然記念物です。
現在は落雷のため樹幹下部は空洞になっています。
こんな状態でもと生きています。
みなさんしばし見とれてしまいました。
けなげな姿に、感動です。
次の目的地の途中、車窓からですが「髙井城跡」を見学しました。
小倉橋交差点付近です。
次は「賀茂神社」です。
こちらでは「神山古墳」(市指定)、
「賀茂神社本殿」(県指定)の文化財を見学します。
しょうぶ園奧の駐車場で降車しました |
賀茂神社境内にある神山古墳は、
ほぼ完全な形で残る円墳で、
6世紀頃に造られたものと考えられています。
この辺りに住んでいた地方豪族のものです。
今日は雨で滑りやすいため、
入口のみのご案内です。
賀茂神社の本殿は、屋根が檜皮葺の一間社流造です。
境内にもたくさんのヒノキが植わっています。
きれいに整備された参道を歩き、
賀茂神社本殿へと向かいます。
賀茂神社の宮司さんより、ご説明して頂きました。
賀茂神社の由来や、
徳川家康が合戦に敗れた後、この神社で
身を隠した難を逃れた、という逸話など、
大変豊富な知識をお持ちの宮司さん。
みなさんとても興味深く聞き入っていました。
神事に使われたおめんも文化財指定です |
本殿は高床式で、背面の中央に間柱が1本ありますが、
これは一間社流造りにはめずらしいそうです。
また、本殿カエル股の彫刻は菊の大輪を、
左右両端に菊のつぼみをあしらい、
桃山風の美しい建物です。
こちらは桧皮ぶきを身近で見学できるよう ミニチュアがあります |
本日の行程を終え、
市民館まで戻ってきました。
皆さまお疲れ様でした。
今回は石巻の文化財をたくさん巡りました。
石巻に住んでいらっしゃる方も、
そうでない方も、
ゆっくり石巻を巡って頂き、
改めて石巻の魅力を感じて頂けたら幸いです。
ご参加された皆さま、
大変お疲れ様でした。
ありがとうございました。
次回は
10月12日(金)午後1:30から
「正宗寺と芦雪」~奇想の画家芦雪の魅力~
です。
ぜひご参加ください。