知っとく豊橋ゼミ まるごと石巻②「石巻を歩く・吉祥山」
残暑厳しい日差しが照りつける中、吉祥山を歩いてきました。
講師の先生は東三河自然観察会の
星野京子先生と中西普佐子先生です。
~身近な自然、みっけ!~
と題し、吉祥山を歩きながら身近な草花を探して自然観察
をしました。
先生方は草花の名前やそれにまつわるエピソードを
面白くお話ししてくれました。
これは「矢筈草ヤハズソウ」。
葉っぱをちぎると、切り口が矢のような形に切れます。
おもしろくて何度もちぎってみました。
これはどんぐり。まだ青いどんぐりが、葉っぱがついている
状態で道にたくさん落ちています。
よくある風景ですが、先生が「なぜでしょう?」と。
確かに・・・
秋も深まり熟した実が木から落ちるなら分かるけど、なぜまだ青い実が?
リスや鳥がかじって、まだ青いからと落としたのでしょうか?
答えは、「灰色チョッキリ」の仕業でした。
これはゾウムシの仲間で、母親がドングリの実に卵を産み付けます。
よーく見ると、かさと実の間に黒い点が。みえますか?
これが卵を産み付けた跡です。
その後母親は枝をチョッキリと切って、地面におとします。
卵からかえった幼虫はドングリの実を食べて成長し、大きくなったら
地面に潜って、成虫になるそうです。
何とも!!自然の世界って面白いですね!!
今回の吉祥山はCルートをあるきました。
最初はなだらかですが、山頂付近は急なルートです。
今回の講座では最初の方のなだらかな所を歩きました。
当日の朝まで雨が降っていたので、
日陰はひんやりとして気持ちよかったです。
今回、一番の難所、丸太橋を渡っているところです。
雨で橋が濡れて滑りやすいので、
みなさん一人ずつ慎重に渡りました。
吉祥山は標高382.1メートル。
中央構造線に沿って、大昔あちこちに、ちょこちょこっとできた山のひとつで、
石巻山とは地質が違うそうです。
同じ石巻にある山ですが、山のでき方は違うのですね。
最後に皆さんと記念撮影です。
ご参加頂いた皆さまには、三回にわたり石巻のあちこちを歩いて頂きました。
大変お疲れ様でした。
来年度も石巻の魅力をお伝えできるような、
楽しい講座を企画中です。
ぜひまたご参加くださいね!!
なお、番外編として
3月25日(日)10時から12時まで
石巻西川町の「カタクリ山を歩く」でカタクリの花を観察します。
ぜひご参加ください。